2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

歌が上手い?いや、疑うまい。

国立の授業のあと、夕方は番町で家庭教師。帰りにクルマのラジオから「千の風になって」で有名になったAの歌が流れてきて、泣きそうになった。むかし塚田三喜夫が歌っていた「五月のバラ*1」を生で熱唱していたのだが、あれでは歌がかわいそうすぎる。 歌の…

屋根のないクルマ

電気の量販店で、MacBook Air 専用の革製の封筒を見つけてしまった*1。この封筒に入れて持ち歩く、あるいは見せびらかすためだけに本体のパソコンが欲しくなってしまうが、先立つものもないのであきらめる。 MacBook Air というのは、スペックの高いデスクト…

東京に公害などなかった頃

国立の大学の帰り、本郷の語学教育研究所に立ち寄る。久しぶりに事務室のFさんと談笑。この3月に定年を迎えられたが、相変わらずお若い。4月以降も引き続き、週に何度かは事務室に来てくださるとのこと。 研究所から送られてくる「たより」の文字がこの前の…

リリーライン

気分転換にと、この3月30日に運行を開始した「日暮里・舎人ライナー」に、沿線の散策などと称して乗りに出かける。この新しい乗り物はいわゆる「新交通システム」と呼ばれるもののうち AGT(Automated Guideway Transit)」に分類されるもので、専用軌道をゴ…

蕎麦屋の掟

その日、僕らは浅草の老舗と呼ばれる蕎麦屋にいた。隣の席には、大店の三代目といった風情の男が3人ほど。まだ日も高かったが、わさび芋やら焼きのりやら板わさやらで飲み始めていた。 そのうち「どうする、どうする?」「そろそろいいんじゃないか」など、…

薔薇いちりん

成蹊のみなさんが歓送迎会に声をかけてくださった。生田での授業を終え、7時に吉祥寺に着く。僕と入れ替わりに非常勤講師になられたK氏と久しぶりに話す。K氏は英語教育関係の研究会で20年来の知り合いだが、専任教員としての仕事に区切りを付け、この春から…

手繰るもの

懐かしい人から便りがあり、むかしむかしの蕎麦屋の風景を思い出した。最近、うまいのを手繰ってないなあ。蕎麦屋の話、詳しくはそのうちに。 疲労は時間ではなく距離に比例すると誰かが言っていたが、西へ東へ駆けずり回るような生活で、確かに疲れもたまっ…

たずねびと

ブログを始めて間もなく4か月になろうとしているが、気が付くともうカウンターが16,000を超えている。通り過ぎるだけの方もあるだろうし、どこかのサーチエンジンか何かがカウンターの数だけ増やして行ってしまうということもあるのだろうが、いつもお読みく…

演劇青年の面影

夕方から大学以来の友人K君と東京芸術劇場。演劇青年だったK君は現在は出版社に勤めているが、年に何回か芝居に誘ってくれる。おかげで僕もずいぶん見るようになった。 今日の公演は『空中ブランコ』。そう大きくない舞台がものすごく大きく見え、どこを見て…

I love the Buffalo.

なんだか授業が楽しい。今日は国立で2コマ。60人くらいのクラスでサイズとしてはかなり大きいのだが、思いのほかひとりひとりの顔が見える。問いかけると答えてくれる学生やうなずいてくれる学生も多く、流れもスムーズだ。レペティションの声も大きく、授業…

学会三昧

12時より雑誌連載の編集会議、13時より会計監査会、14時より月例研究会。原稿作成のために用意したレジュメには基本線でGOサインが出る。会計監査会では監査のお2人からは具体的な提言をいただき、無事に終了。月例研究会では、英語教育の本質に関わる真剣な…

The Rising Generation

K社のT氏、学会のE氏、U氏と神楽坂。T氏には修論をまとめる前にお話を聞かせていただいたが、お目にかかるのはそれ以来のことである。あのときはM氏も一緒で、ずいぶんたくさん飲み、食べ、語った。今日も絶好調。時のたつのを忘れるとはこういうことか。 明…

ちょうどよいのがちょうどよい

英文科の授業を3コマ。教科書が揃わないので、投げ込みのプリントを用意する。聴き取り・書き取りから作文につなげていくこの教材は、実は昨年まで高校3年生と一緒に勉強していたライティングの教科書にヒントを得たもの。反応が少し心配だったが、ずいぶん…

ジャンガジャンガ

つくばエクスプレス秋葉原駅の上に「AKIBA TOLIM(アキバ・トリム)」という商業施設が今日オープンした。高尾からの帰り道、乗り換えのついでに立ち寄り、テナントとして入っている大きな書店をのぞいてみた。お気に入りのシャツの店もあったが、持ち合わせ…

肘枕がいけないわけじゃない

テレビばかりでなくラジオも大好きなこの私、TBSの「ストリーム」は、時間が合えば必ず聴いている。今日は移動中にクルマのラジオで聴くことができたが、いつもながら「コラムの花道」が特に面白かった*1。 いろいろとお騒がせだった「平城遷都1300年祭」の…

過ぎし時代に殉へつつ

高尾の大学も授業が始まった。1年生の受講者の中に出身高校の後輩がいてびっくり。卒業期を尋ねると、一瞬驚いたような顔をして「60期」であることを教えてくれた。36期の自分としては、60期と聞いてさらにびっくりした。 同窓生に合うと、当たり前のように…

季節はめぐって

国立(くにたち)の大学も今日から出講。1回目はクラス分けの試験を実施した。ここの学生は実に身のこなしがしなやか。座席を指定するとあっという間に移動する。学部の特質がよく出ている。 テレビ好きのこの私、毎週月曜日の20時からは『21世紀テレビ検定_…

川のことだが、他山の石にせねば

日曜日の晩は日本テレビ系の『ザ!鉄腕!DASH!!』を見ることが多いが、今日の「大都会で江戸時代の豪華弁当つくれるか!?」という企画はおもしろかった。江戸時代の古文書に記されている食材を今の東京近県に探し求め、それを材料に豪華な弁当を作ろうというプ…

親鸞の誕生日はいつでしょう

花まつりの集いで所属寺へ。お勤めのあと住職の法話。何度もうかがっているはずなのだが、今日は、曽我量深師の「大乗は釈尊以前の仏教である」ということばを引かれた部分に引きつけられた。釈尊を絶対化しないという壮大でしかも冷静な歴史観に揺さぶられ…

英語は好きですか

いよいよ新年度の授業が始まった。金曜日は、この4月からお世話になる大学で3コマ。1年生の Composition を2クラスと2年生の Reading を1クラスである。今日は学習歴などのアンケートにこたえてもらいながらガイダンスをしたが、クラスごとに異なった表情が…

取りやめる勇気

デモと暴動は違うし、聖火リレーと聖火運搬も違う。聖火リレーが最初に行われたのは1936年のベルリン大会の時で、ナチス・ドイツの国策に沿ったアイディアであったようだ。あとからさまざまな意味付けはなされたのだろうが、元々はそういうことである。 当た…

雑誌は東大?

家庭教師先の男の子の机の上に『東京大学アクション・プランガイドブック 2008』(講談社)が置いてあった。この本の中身については置いておくとして、ちりばめられている写真はたいへん美しい。パラパラとめくるうち、総合図書館の内部を写したものに出くわ…

メリーハナマツリ

今日は花まつり。お釈迦さまのお生まれになった日である。僕自身は降誕会(ごうたんえ)という呼び方になじみがあるが、灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)、龍華会(りゅうげえ)などの名もあると聞く。 今年も、1か月以…

花散らし

机周りを整理し、いよいよ新年度の体制を整える。夜になって東京は雨。家の中にいても音が聞こえてくるほどの大雨だ。入学式の時期ではあるが、思い通りにはいかないものだ。

何を隠そう

昨夜は楽しかった。主役への連絡が不徹底なまま始まったささやかな送別会、M君が後輩だと思って横柄な物言いを続けていたが実際のところ彼は何歳なのだろうというのが、彼の到着を待つ僕らの大問題となった。 「僕が2年になったとき、サークルの新入生の中に…

幻のちくわ課長

今日はこの後夜遅くから、マレーシアに赴任する大学時代の友人M君の送別会。M君は大手水産会社に勤務しているが、大学時代から船員手帳(いわゆる海員免許)を持っていた人で、船に乗ることと海外で仕事をすることが入社当初からの希望だった。 これまでもい…

薄給に賭ける壮春

女子の部員が甲子園のグラウンドで練習させてもらえないとかで文部科学大臣がコメントしてみたり、マウンド上でキャッチャーがピッチャーの頬にキスしたのはけしからんと高野連に苦情が寄せられたりと、いろいろなことがあったそうだが、選抜高校野球大会と…

仏像を見る目

学会の年度替わりの仕事も一段落、久しぶりに上野の山に出向いた。平日の昼間だと言うのに、ものすごい人出。それにしても、今年のソメイヨシノはずいぶんと長持ちだ。 上野では先月末から東京国立博物館で開催されている「薬師寺展」に。日光菩薩像と月光菩…

名も知らぬあどけない少女よ

地元の足立区に「はるかぜ」という名のコミュニティバスが走り始めて8年になる。昔は路線バスが走っていた自宅の近くの道も、環七が開通してからはすっかり寂れた通りになっていたのだが、そこにまたバスの通るようになるとは思ってもみなかった。 営業開始…

ピポーの電車

4月1日だからウソをついてもいいと言われても、日頃、ウソというものをついたことがまったくないもので、なんとも困ってしまうなあ。…などと、思いっきり大ウソをついたところで今日の日記は始まる。 千代田線と小田急で向ヶ丘遊園まで。この春から仕事をも…