2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

あれ?(笑)

最近、次のような奇妙な言い回しを耳にすることが多いのだが、どのあたりから出てきたものだろう。 読めることができる 書けることができる 歌えることができる できることができるんだから、よっぽどできるんだろうなあ。こういうふうに言えることができる…

床の間と仏壇

昨日の御正忌、お内仏のことなどを考えながら知人・友人のブログなどを読んでいたのだが、そのうちにひょんなことから畏友の3年も前のエントリーに行き当たった。 そこには、斎藤兆史氏が『翻訳の作法』(東京大学出版会,2007年)の中で北海道の「床の間」…

SRN749

宗祖御正忌。お内仏のお花を替えてみた。何ということのない日常のうちにも、節目を意識して生活したい。 急に思い出したが、Ym君のおじいさまはそろそろ二十七回忌ではなかったか。80歳を過ぎて巨大なアメリカ製のセダンを乗り回す素敵な方だった。今度会っ…

鯉を喰らう

姉の誕生日。お祝いということか、家族で福島の温泉まで日帰りで行ってきたと言う。以前、ここにも書いたことのある天栄湯という鯉料理の美味しい宿だ。 鯉の甘露煮と中華風の丸揚げ甘酢あんかけをお土産にしてくれた。うれしくなって高清水を冷やで二合ばか…

Miyada-Koiči

授業の予定を変更し、11月24日付『朝日新聞』朝刊のオピニオン欄「異議あり」のインタビュー記事を読み合わせて意見を求めた。英語の文脈に日本語の名前を持ち込むときに《姓−名》の順とするか《名−姓》の順とするかがテーマなのだが、特段の意識を持って自…

匿名希望

顔をテレビに出しておいて、名前を明かしていないから「匿名」だという。自分が死刑に賛成したということをテレビカメラの前で語ることは「評議の秘密」を暴露したことにはならないのだろうか。むむむむ。

不可逆反応

どうにもならないことをあれこれ考えるうちに、昔の歌を思い出す。あのときだってわかった気になっていた歌なのだが、今あらためて聴いてみると心にしみてくる加減のまるで違っていることに気付く。 とにかくちゃんとしよう。すべてはそれからだ。なんだかわ…

星と海と君と僕と

昼、待ち合わせて懐かしい人と会う。あの頃のこと、あれからのこと、尽きぬ話をするうちにあっという間に時が経っていた。 かたちはどうあれ、僕はこの人と同じ日々を生きていく。どうにもならないことばかりだけれど、いつだって僕らは「これから」だ。 蒼…

ふーん

モンゴル語なんぞを勉強している頃、それを知った人はたいてい私に向かってこう言った。 「何かしゃべってみて」 この願いに応えるのはなかなかに困難である。私たちが「日本語で何かしゃべってみて」と言われたらどうしたらよいか困るのと一緒だ。 「『こん…

十一月場所

早めに神保町に向かい、弁当を手配してから出力サービスの店に向かう。そこで、約束もなくほぼ予定通りU氏と会う。レターパックを準備してから会場入りし、プロジェクタのセッティング。 12時より論文審査会、14時より例会。今日の発表は2本で、私がU氏の露…

Keynote

Mac の Keynote は世間に広く出回っているプレゼンテーションソフトよりもずっと表現力に優れるのだが、うっかりそれに乗ってしまうと際限がなくなってしまう。要するに凝りすぎてしまうのだね。 夜の深いところに向かって、明日の発表の準備を。同じように…

花のまちへ

今朝いちばんで開いた法友からのメールは、あるノンフィクション作家の亡くなったことを知らせるものだった。法友とその作家とは友人で、その縁で最近の著書を2冊ばかり買わせてもらったところだった。 体調が思わしくないとのことはうかがっていたが、お浄…

古書MAP

出講先の昼食時のこと。ひどく待たされたのは辛かったが、おかげで哲学とドイツ語を講じていらっしゃる先生と本のことなどずいぶん話すことができて、懐かしいことを思い出した。 古本屋に通い始めたのは中学の頃だった。最初に探し歩いたのは阪田寛夫の『サ…

イヤイライケレ

アイヌに関する英語の聴き取りを始める。英文のテキストでは「アイヌ語起源」としか記されていない札幌・釧路・旭川の名の由来についてプリントで若干の補足。北道邦彦氏の『アイヌ語地名で旅する北海道』(2008、東京:朝日新聞出版)が大いに役に立った。…

ポンコツ

私の車はすっかりポンコツで、必要以上の高速で走るには向かない。それを思うと、高尾から自宅まで1時間半というのは、よほど道が空いていたということか。 帰宅後、今日もプリントを3種類。ようやく授業のカンが戻ってきたか。次の聴き取り課題では、アイヌ…

バタバタした感じ

早朝6時に家を出て3ヵ所を回り、帰宅は夜の9時半。それから4種類のプリントを作って、授業のためにYouTubeをチェック。世の中にはもっともっと忙しい人もいるのだろうけれど、自分としてはちょいとバタバタした感じでしんどいわぁ。 研究日のある学校に勤め…

お寺を守る

日頃、聞法会などでお世話になっているお寺さんの報恩講におまいりさせていただいた。今年は新しいご住職の襲職奉告法要を兼ねて勤められるとのことで、お祝いの気持ちでうかがった次第。300人のご門徒であふれかえるようだった。 よそのお寺にうかがうと、…

読めてしまう

英語を読むということはどういうことなのか、あらためてそのことを悩む。例えば、あるプロ野球選手を題材とした文章を読むとき、その選手のファンだったり野球に興味があったりすれば、少々英語にわからないところがあっても、さらりと「読めてしまう」わけ…

OLD BUT NOT BAD

明石小学校の「保存を望む会」の人たちが「最後の」イベントを開催するという。会の代表である中村さんのブログはこちら。→ http://akashihozon.seesaa.net/article/169090327.html 「なくなれば、記憶も消えてしまう―明石小学校と、復興小学校の今」 【第一…

不安タジー・ナイト

今日も『ローマの休日』を。授業のあと、感想文を手渡しながら話しかけてくる学生もいて、授業で映画を見ることに意味のあることを再確認する。 最後の最後、画面の左奥からアン王女が駆けて出てくることを期待する感想はかなり多い。ここは議論の分かれると…

無軌条電車

今年もまた『ローマの休日』の季節がやってきた。感想文を課したところ、オードリー・ヘプバーン演じるアン王女(アーニャ)の身につけているブラウスが一日のうちにどのように変化するかを図解つきで説明してくれた学生がいて、その観察力におどろいた。 私…

交通情報

クルマを運転しながら新聞を読むことはできない。そこで、一般に「ワイド」と呼ばれるラジオの番組を聞いて新聞を読む代わりに情報を手に入れることになる。ただ、帰り道にはピンとくる番組があまりない。好きな番組が2つあったのだが、どちらもアシスタント…

ういろ・ないろ

吉祥寺、上野原、西落合。バタバタと動き回る日常が戻ってきた。家庭教師先のお父さんは風邪とのこと。うつしてはいけないからと、ドア越しの会話となった。本人もトイレに行ったらしばらく戻って来ず、そのうちうめくような声が聞こえてきた。体調が思わし…

たしかなゴールは心の奥にある

午前中は会務を少し。午後は大塚まで華やかなステージを見に行く。あれこれのためらいのうちに出かけたけれど、行ってみればなんとも言えぬ高揚感に包まれて楽しかった。招待をいただいてよかったと思う。 広島で発掘された歴史の事実を伝える新聞記事をUさ…

二十年後

吉祥寺では After Twenty Years の2回目。高校時代にオー・ヘンリーの世界を通り抜けておいた方がよいという親心か老婆心か、そんな思いで選んだ教材である。 私の高校時代には、これが検定教科書に載っていた。ストーリーもさることながら、文法や語法につ…

例えば北斗七星

出講先は学園祭のため全学休講。ここであれこれを立て直したいと思い、少しだけ動いてみた。今年のうちになんとかしたいことがいくらもあるのだが、まずは大きなものを片付けよう。 ニュースは例のビデオのことで持ちきり。ガラガラと音を立てるように動く世…

案ずるより

報恩講でバタバタしている最中、携帯電話にちょっと厄介そうな着信履歴があった。同じ人から2回、昼と夜と。気付かなかったふりをするわけにもいかないし、意を決して電話をかけてみると、なんのことはない。ありがたい、うれしい知らせだった。 留守電に入…

私のお寺

一昼夜にわたる御遠忌お待ち受け報恩講は、8時からの晨朝法要に続き11時からの日中法要をもって御満座。住職の法話をうかがったあと、お斎をはさんで鈴木君代さんのコンサート。 よい報恩講だった。この一昼夜だけがここに存在するのでなく、これまで受けと…

ハイテク化する絵解き

朝、吉祥寺に出向いて成績表を提出し、引き返してかかりつけの医者へ。クルマを家に置いて所属寺に向かう。御遠忌お待ち受け報恩講の逮夜をお勤めする。 お逮夜では、ご住職が御伝鈔の拝読に先立って御絵伝の絵解きをされる。今年は第三幅。師資遷謫、稲田興…

もう遠回りはしない

気がつけば11月。上野原からの帰り道、珍しく山手トンネルに渋滞の表示がないので、思いきって中央道から首都高に入ってみた。 熊野町の合流の手前で少しだけ混んだのだが、そこまで来てようやく渋滞のない理由がわかった。これまではトンネルの出口で2車線…