花のまちへ

 今朝いちばんで開いた法友からのメールは、あるノンフィクション作家の亡くなったことを知らせるものだった。法友とその作家とは友人で、その縁で最近の著書を2冊ばかり買わせてもらったところだった。
 体調が思わしくないとのことはうかがっていたが、お浄土に還られたとの報に接し、あらためてその無念を思う。締切に追われるように雑文を書き散らしている自分に照らすとき、きっといのちの締切のようなものを感じて取り組んでいらっしゃったのであろうことに、胸がふさがり頭が下がる。
 若く亡くなった私たちの会の先輩も、その直前に2か所で2つの「中間発表」をされた。いのちの締切を感じながらご自分の研究を「道半ば」とされた思いを、今一度この胸に刻みたい。
 お目にかかることはかなわなかったが、よい方に引き合わせていただいた。お礼申し上げるとともに、心よりお悔やみ申し上げる。南無阿弥陀仏。