2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

一人一票

ひと通り選挙報道を見たけれど、ごく一部の人を除いて、評論家やら政治部の記者やらの言ったり書いたりすることがあまりにもつまらない。僕らが居酒屋でしゃべっている程度のことでお金がもらえるとは、まったくうらやましい話。今回の選挙結果が、政権党や…

いごっそうとはちきんを思う

投票日。女性の参政権について調べるうちに楠瀬喜多(くすのせ=きた、1836-1920)という女性の名を知る。周囲の人たちから「民権ばあさん」と呼ばれた彼女を育んだ土佐という土壌。自由民権運動発祥の地としての高知というところに興味を持った。 土佐の高…

鉄道二題:マニアモード全開です

昨日の朝刊に載っていたニュース。時事通信の「時事ドットコム」から*1。 つくばエクスプレス、運転士居眠り=乗客の指摘で発覚 東京・秋葉原と茨城県つくば市を結ぶ「つくばエクスプレス」を運行する首都圏新都市鉄道は27日、秋葉原発つくば行き快速電車で…

velar の fricative

モンゴル語にはキリル文字表記では《X》で表される音がある。チンギスハーンはジンギスカンと呼ばれることもあるが、ハーンの《ハ》とカンの《カ》は同じ音であり、つまりはこの《X》で表される音なのである。 「velar の fricative ですね」 主任教授の小澤…

school letter

中学時代のこと。F先生は、相当の「おばあちゃん」とお見受けしていたけれど、今になって考えれば60歳にはなっていらっしゃらなかったのだろう。嘱託でお勤めだったとしても60歳代の半ばくらいか。校内放送で職員室のことを「教務室」とおっしゃるので、ずい…

ロッテオレ

夜、あるテレビ番組でロッテリアを取り上げていたのを見るうち、私の大好きだった「イタリアンホット」はどうなっているのかが急に気になり出した。ネットで調べてみたところ、見事に復活を遂げていたことを知る。9月からは朝のメニューにも加わるとのこと。…

今さらながら(4)

今さらながら、ワインの名としてときどき見かける「シュール・リー」ということばの意味を知る。フランス語で sur lie とは「澱の上」のこと。要するに澱引きをしないで熟成させる製法のことなのだそうだ。ちょっとでもフランス語の知識があったならという話…

今さらながら(3)

今さらながら、生誕100年という太宰を読み直したりしている。岩波文庫版の『人間失格』を読んでいたら「脚絆」ということばに「レギンス」とよみがなが振ってあることに気付いた。 今、レギンスを穿いて歩いているお嬢さんたちは「脚絆」などということばに…

見て過ごす一日

映画『南極料理人』を見に行く。何か大きな事件が起きるというわけではないのだが、人間のごくごく小さなこころの動きが描き出されていて引きつけられた。それにしても見ていて腹の減ること。たった一度の「うまい」という台詞も効果的。 夜はNHK教育テレビ…

権限のともなわぬ責任

番町で家庭教師。某大学某学部の問題に取り組む。以下の文は設問[6]より。 ... People also feel important when they're given responsibility. But responsibility without authority can destroy a person's self-esteem. ... いやまったくだ。人事権など…

phonatory organ

1年間だけ勤めた2つ目の職場のでのこと。文化祭で演劇部が鴻上尚史の『朝日のような夕日をつれて』を演るというので楽しみに見に行ったのだが、出てくる生徒たちがみな、どういうわけか恐ろしいほどにゆっくりな語り口であの長い台詞を語ってみせたのだ。な…

Hush-a-bye

大学以来の友人であるK君に誘われ、高円寺の「座・高円寺」へ。鴻上尚史の作・演出による「ハッシャ・バイ」は「虚構の劇団」の第3回公演である。 「ハッシャ・バイ」の初演は23年前。懐かしい芝居の再演とあってか、登場する若い役者さんたちが、どの人も思…

学級主任のことば

夕刻より所属寺で法話会。 お話をうかがいながら、母の一言を思い出していた。小学校の頃、ある子からいじめを受けていた自分。学校に行くことがだんだん苦しくなり、ついには登校中に吐くようになってしまった。家に引き返してはその日の登校をあきらめ、布…

選挙モード、突入です

昨日書いたことにお星さまをいただいたり、思いがけぬ方からメールをいただいたり。恐縮すると同時に励まされる。 今日は第45回衆議院議員総選挙の公示日。友人に誘われ、ある人たちの第一声を聴きに遠いところまで出かけてみた。 いつ選挙があったところで…

何をもって貧困とするか

所属している会の部内広報紙の中身のことだからここに書いてもしかたないのだが、あんまりな文章に出会ったもので、今の思いをここに刻んでおきたい。 まず、英語の教員志望の大学3年生に「知識一辺倒ではなく探求型の学習が重視されている現在、英語という…

揺れる想い、再び

先日の地震による崩落のため通行止めになっていた東名道路上りの袋井−焼津インターチェンジ間の復旧工事が完了とのニュース。まさに突貫工事で「なんとかしてしまった」わけだが、崩落現場の復旧工事の信頼性を云々するわけではなくて、それ以外の地震に見舞…

蝉時雨はるか

所属寺へ。お墓参りを済ませたあと、11時からの「平和を願う法要」に出る。正午には、蝉時雨だけが聞こえる静かな本堂で黙祷。 法話の最中、本堂に迷い込んできた1匹のセミが、外陣の天井に吊された照明に入って出られなくなってしまった。法要のあと、その…

微妙な関係

夜、たまたま見たテレビの番組で、オードリーの2人が母校を訪ねていた。画面に映し出されたかつての担任とおっしゃる方は、なんとK先生。 K先生とは、伊藤先生が調整役を務めていらっしゃった江川先生の『英文法解説』の読書会でも、W先生のご自宅での読書会…

manifesto

さてさて、インターネットを通じて手に入れることのできる「マニフェスト」を集めてみた。各党のウェブサイトを訪ねたが、どの党もトップページ(ホームページ)からリンクされてはいるものの、すべての党が「マニフェスト」と呼んでいるわけではないので、…

あと一か月

あと一か月。この9月11日(金)から13日(日)まで「東京2009アジアユースパラゲームズ」が開催される。その概要については、同大会の公式ウェブサイトに以下のような説明がある。 「東京2009アジアユースパラゲームズ」は、アジアの障害のある青少年が、陸上、…

英語教育のポリティクス

江利川春雄氏より新著『英語教育のポリティクス:競争から協同へ』(三友社刊)を恵贈いただく。氏が一冊の本を使って英語教育政策を正面から論じたという点において、まさに待望の一冊と言えようか。 間もなく衆議院議員の選挙だが、言語政策・言語教育政策…

狐に抓まれる

かかりつけの内科へ。6月末の検査の結果を聞いたが、どういうわけかすべての数値が標準範囲内に収まっていた。最も気になっている項目については、医者にかかり始めて初めてのこと。あんなにでたらめに暮らしていたし、体重だって全然落ちなかったというのに…

適材適所

ひょんなことから母校・都立上野高等学校の入学案内を入手。正直のところあまり魅力を感じなかった。 都立高校の場合、予算の制約もあって、そうそう立派なものを作れないのは理解できるのだが、とにかく情報の量が足りないうえに、その質も低い。手短に言え…

事実は小説よりも

今日出かける約束を明日と思い込み、朝から片付けもの。夜になって自分の誤りに気付いたが、後の祭りであった。申し訳ない気持ちでいっぱいになる。 容疑者逮捕。報道されていることが本当だとしたら、これはプロの仕事でないか。言い方を変えるなら、まず堅…

正統派

後出しジャンケンのようで心苦しいのだが記しておく。ミーハーでありながら屈折したところのある自分には正統派アイドルというのはどうも苦手で、ただ遠巻きに見るだけの人でしかなかったのだけれど、ある頃から、芸能ニュースなどで時折見るその表情に「は…

陽炎が揺らめく街を思う

広島を最初に訪れたのは高等学校の2年生になろうとする春休みのこと。O君と二人で果たした「義務としての旅」だった。 明るい陽の差す美しい街というのが第一印象だった。以来、何度もこの街を訪れているが、今もそのたびに空の大きな明るい街だと感じる。 …

IKEAのカタログ

午後、番町での家庭教師では「赤本」に取り組んでみる。日頃の学校での勉強がどれほど高いレベルにあるのかがよく理解できたようだ。 帰宅すると郵便受けに IKEA のカタログが。新三郷に新しい店舗ができたので、この辺りも配布区域に入ったらしい。これまで…

お塩の発音指導

麻薬で逮捕された俳優らしき人にはまるで興味がない。しかし、この人にお子さんが生まれたときの記者会見で、その英語(?)風の名前を記者たちがうまく発音できないことに対し、この人がイライラして見せた姿だけはよく記憶している。 生徒や学生たちが英語の…