2010-01-01から1年間の記事一覧

最終楽章

少しゆっくり起きると机上に郵便が。1通はいわゆるダイレクトメールで、もう1通は年賀状だった。1日早く届いたのかと思ってよく見てみると、虎の絵が描いてある。つまりは1年前の正月に届くはずの1枚であった。いったいどんな事情があったのやら。狐に…

春を迎える

午前中、明神下まで甘酒を買いに行く。数の子をこれに漬けておせちの一品とするのが最近の我が家の流行なのである。道はずいぶん空いていて、往復でわずか1時間あまり。帰宅後、さっそく塩出ししておいた数の子を漬ける。 そのあとは、お内仏をきれいにして…

業績の集成

夜、今年最後の家庭教師。某社の中学校用サイドリーダーでドン=キホーテの物語を読み切った。何気なく表紙を眺めていると、そこには "Retold by Matsuo Inamura" の表記が。稲村松雄先生のお仕事だった。以前、同窓にして同僚だったM先生が見せてくださった…

あなたの万年筆のリフィルは、残念ながら私の引き出しには入っていないのです。

ぐだぐだと朝を迎え、年末の気分を味わう。夕刻には所属寺に出向き、次の法話会に向けて機器を点検する。電源の確保、パソコンとプロジェクタの接続、スクリーンへの投影。これらにまったく問題はないが、予備のパソコンにプレゼンテーションソフトが必要の…

天神下

夕刻、Yi君と湯島。呑んだ、しゃべった。ある時期をともに過ごした人との再会には感慨深いものがある。主義も主張も異なるけれど、どこか馬が合う。

火の魚

いろいろとすべきことはあるのだが、NHKオンデマンドで広島発ドラマ「火の魚」が見られるようになったことを知り、このドラマのことを教えてくれたMi君に伝えるとともに、会員登録をして見てしまった。NHKオンデマンドはどういうわけだか Yahoo!ウォレットで…

モノサシ

どんなものであれ、評価するというのはたいへんなことだ。論文を審査するなど、どうにも恐れ多くてならない。なんとか締め切りに間に合わせようと、それこそ泣きながら務めを果たす。 インターネットはさまざまの「評価」であふれていて、飲食店の「口コミ」…

エーリカ あるいは生きることの隠れた意味

クリスマス・イブとか。仏教徒だから関係ないねなどと言うと完全な「言い訳」になってしまうわけだが。 聖夜を待つ人ごみの街抜け出して鎌倉の道君と訪ねる 久々に逢うと思うと目が冴えてらしくないこと始めてみたり こんな「うた」のやりとりを思い出しなが…

ねのひ

夕刻、千束。浅草を経由して日暮里。なんとなく老舗の暖簾といったものを疑う気分があったのだが、今日はすっかりまいってしまった。美味いものは美味い。 どうも街がすいていると思ったら、今日は祝日だった。さかなクン、よかったねえ。私も明日は年末の仕…

石山先生

シュタインベルグ先生の名を懐かしく思い出す人は多い。学生時代にドイツ語を専攻していなかったとしても。 上野原で控室をご一緒させていただいているドイツ語のM先生は、外語に移られる前のシュタインベルグ先生に別の大学で師事されていた方で、今でもお…

ひゃりこひゃられろ

高尾に出向いて秋の休講分を補う。なんとかシラバスに示した範囲を終えることができた。今日出てきた人たちにはきっといいことがある。きちんと授業に参加していればという話ではあるのだが。 今日は夏に続いて春日居温泉の小さな宿にお世話になることにした…

出題意図

上野原の帰り、西落合で家庭教師。期末テストはなんとか目標点をクリアし、ちょっとホッとする。学年末に向けていっそうがんばらなければ。 冬の課題もびっくりするほど出ている。さっそく問題集を解き始めたが、以下のような出題に足踏みしてしまう。 I am …

コストコの脳トレ

朝、三郷のコストコへ。一日体験パスが使える期間中のようで、ものすごい人出だった。あいかわらず買い物客の行儀は悪く、挟まれそうになったりぶつけられたり。小さい子を店内で遊ばせるのは本当にやめた方がよい。 そんな中、手慣れた感じで2台のカートを…

役に立たない記憶

ゆっくり起きてテレビをつけたら『ぶらり途中下車の旅』にタケカワユキヒデさんが出ていた。都電に乗って旅をすると言って、最初に出かけたのが西ヶ原四丁目の外語大跡地。旅行番組としてどうかとは思ったが、個人的にはちょっぴり懐かしかった。 携帯電話を…

奇跡のカキフライ

夕刻、Mi君と浅草で待ち合わせ。吾妻橋を渡り、かつての本所区の町域へ。忘年会と称して東駒形の「海作」で貝料理を食べる。 ここは実に僕らの好みにぴったりの家で、何を食べても口に合う。貝の刺身盛り合わせ、煮貝の盛り合わせ、青柳のぬた、名物の味噌玉…

中吊り大賞

木曜日の授業は今日でおしまい。次に会うのは1月13日で、その日はテストを実施する。実にあっという間の1年だ。 めったに読まない『文藝春秋』を購入。特別企画「弔辞:劇的な人生に鮮やかな言葉」と、特別対談「英語より『論語』を」に惹かれてのことだっ…

あずさ30号

上野原の帰りに錦糸町に寄る約束をした。クルマではまるで時間が読めないので電車で出講することにしたのだが、さて、18時半に授業を終えて20時半に錦糸町に着くにはどうすればよいのだろう。 あれこれ調べているうちに見つけたのが「あずさ30号」だった。こ…

星降る夜に

30年前に言っておくべきだったことば。20年前に言えばよかったことば。その本質はまったく変わることがなくて、今だって「そのこと」を言わなければならないのだ。そんな思いのうちに、今の自分に言うことのできる精一杯のことばを選んでみた。 自分の立って…

ひ・ふ・み・む

吉祥寺に寄って成績表を提出し上野原へ。2コマを終えた後、昨日のテレビで紹介されていた「桂林」というラーメン屋さんに行ってみた。ネットで調べると、たいてい「場所がわかりにくい」と書かれているのだが、この私、地図を一度見ただけで何の迷いもなく…

家庭の医学

この1週間ばかり、ずっと胃の痛みに苦しんでいた。もともと胃は強い方ではないと自覚しているが、今回ばかりは半端な痛みではなかった。かかりつけのドクターに診てもらおうと思っても、なかなか時間が取れず困っていた。自覚症状をキーワードにインターネ…

ぐるぐる

吉祥寺で答案を返し、かかりつけの医院に寄ってからお寺の聞法会へ。めずらしく遅刻をして行ったら、知らない人が何人もいて驚いた。 どうにも知識が邪魔をする。いや、知識を獲得しようという思いが邪魔をする。何度も何度も同じようなことを繰り返しながら…

世紀の祭典

たっぷり時間があると思っていても、結局は締め切りの直前に慌てることになる。正味6時間かかる仕事なのだから、2時間ずつ3回に分ければよいのだけれど、なかなかそうはいかない。 ということで、今日は夜の深いところに向かって作業を続ける。

冬の約束

上野原から1時間半で帰って来られるのに、高尾からだと2時間半もかかってしまうのはなぜだろう。動いていると、それだけで結構疲れるものだ。 次々に約束が結ばれて、スケジュール帳がずいぶん埋まってきた。かなりくたびれたファイロファクスのスリムライ…

態度で示そうよ

授業アンケートの季節がやってきた。学生の書いたものを見てはいけないとか、誰がどの用紙に記入したのかを把握してはいけないとか、いろいろなことを言われるのだが、担当者が取りまとめる以上、書かれていることが「見えてしまう」のは致し方のないところ…

コサンジ

どうしてテレビで落語協会の会長の話なんかしてんだろうと思ったら、小三治じゃなくてアサンジだったよ。WikiLeaksのね。でも、ニュースのトップが歌舞伎役者の若いのが殴られたとか殴ったとかで記者会見したって話だったもんで、まあ、そんな勘違いもするわ…

ひとりではないということ

珍しいものを掘り出したのだが、あなたの研究の役に立つのではないか。そんなことをおっしゃって、わざわざ送ってくださる方あり。遅々として進まぬ調べものだが、今こそ拍車をかけねばと思う。 このところ、懐かしい人たちから次々に連絡をもらう。会ったり…

ちょびっとね

日曜日。風呂を洗ったり家庭教師に出かけたり。すべきことはたくさんあるような気がするのだが、なんだかボーっとしてしまう。 最近、懐かしい人と会ったり話したりすることが多い。金曜日にはTo君とずいぶん電話で話し、もう坊やが「お受験」とのことで驚い…

メンテナンス

朝一番でかかりつけの歯科に向かい、年に3回の定期検診とクリーニングを受ける。抜くメリットの方が高いとずっと言われている「親知らず」が3本あるのだが、いざとなるとなんだか抜くのがもったいないような気がして、貧乏性をちょっと恨んでみたりする。 …

住職日記

この夏の門徒会総会・研修会で法話くださったO師より、そのときに引用された本をお送りいただいた。中川春岳著・京都大谷クラブ編『すばる六百号記念 我聞如是 住職日記』。昨年の11月に京都大谷クラブが刊行したもので、私家版の趣があり、相当に入手困難な…

わたしたちのうた

仕事を終えて渋谷へ。PARCO劇場でMi君と浜田真理子を聴く。今回のタイトルは「mariko live 〜The World of Hamada Mariko〜」だ。休憩を挟み、3曲の新曲を含む14曲、それにアンコールを2曲、どっぷりと浜田真理子の世界にひたった。 初めてこの人のライブに…