あなたの万年筆のリフィルは、残念ながら私の引き出しには入っていないのです。

 ぐだぐだと朝を迎え、年末の気分を味わう。夕刻には所属寺に出向き、次の法話会に向けて機器を点検する。電源の確保、パソコンとプロジェクタの接続、スクリーンへの投影。これらにまったく問題はないが、予備のパソコンにプレゼンテーションソフトが必要のようで、これについては別途検討することに。
 会の仕事でもよく経験するのだが、OS、アプリケーション、フォントなど、およそ個人のパソコンに依存する種類のものを求められてしまうことがある。たいていの場合、お求めの方にはまるで悪気がないのだが、悪気がないということは「自分のパソコンでできることが、どうしてあなたのパソコンではできないのか」といった疑問を抱かれる原因ともなりうるわけで、そうなるとちょっと面倒だ。
 夜は小さな忘年会ですっかりごちそうになる。感謝しつつ、これで今年の飲み納めにしようと思う。気になるのは、その途中に届いたメール。根本的な意味合いにおいて無力の自分を感じながら、それでも何かの力になりたいと願う。