ひ・ふ・み・む

 吉祥寺に寄って成績表を提出し上野原へ。2コマを終えた後、昨日のテレビで紹介されていた「桂林」というラーメン屋さんに行ってみた。ネットで調べると、たいてい「場所がわかりにくい」と書かれているのだが、この私、地図を一度見ただけで何の迷いもなくたどり着くことができた。この8か月のうちに、上野原に「土地勘」を得てしまったのだ。うれしいような、悲しいような。
 真っ黒なスープには驚いたが、食べてみると意外にあっさりしていて美味しい。今度来るときはチャーシューは少なめにしておこうなどと思いながら、見事に完食。
 帰宅すると、テレビのニュースでフィギュアスケートの若い女性選手が「ノーミスする」のが目標と言っている。画面には、七夕飾りのようにクリスマスツリーに提げられた自筆の「ノーミスをする」の文字まで。以前、別の選手も同じことを口にするのを聞いてひどく驚いたことを思い出す。
 ことばは変化するものだし揺れ続けるものだとは思うのだけれど、ここで「ノーミスする」を許してしまうと「非公開する」とか「不採用する」とか「未経験する」とか「無理解する」とか、そういう訳のわからぬことばづかいに道を開いてしまうことになるのではないかと心配でならない。