星と海と君と僕と

 昼、待ち合わせて懐かしい人と会う。あの頃のこと、あれからのこと、尽きぬ話をするうちにあっという間に時が経っていた。
 かたちはどうあれ、僕はこの人と同じ日々を生きていく。どうにもならないことばかりだけれど、いつだって僕らは「これから」だ。
 蒼く険しかったその人の顔に赤みがさし、ずいぶんおだやかな表情になったとき、こころの隅でそんなことを思っていた。がんばろう。がんばることを否定してはいけない。