メリーハナマツリ

 今日は花まつり。お釈迦さまのお生まれになった日である。僕自身は降誕会(ごうたんえ)という呼び方になじみがあるが、灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)、龍華会(りゅうげえ)などの名もあると聞く。
 今年も、1か月以上も前から街中が華やかなイルミネーションに彩られ、便乗する百貨店や商店街がセールを繰り広げていた。昨夜は前夜祭ということで、若い男女などが親しく睦みあうさまがあちこちで見受けられた。今日は、どの家でも花御堂の中に灌仏桶を置いて誕生仏のお像を安置し、柄杓で甘茶をかけてお祝いしたことであろう。楽しみにしていたプレゼントやケーキを前に大喜びしている子どもたちの様子が目に浮かぶようだ。
 …花まつりが、そのように商業化されずに本当によかったと思う。負け惜しみではなくね。今日は静かに「いのち」のことを考えたい。
 花まつり 幼子の手の合わされて