過ぎし時代に殉へつつ

 高尾の大学も授業が始まった。1年生の受講者の中に出身高校の後輩がいてびっくり。卒業期を尋ねると、一瞬驚いたような顔をして「60期」であることを教えてくれた。36期の自分としては、60期と聞いてさらにびっくりした。
 同窓生に合うと、当たり前のように卒業期を言い合う。所属寺の役員にも大先輩がいらっしゃるが、住職に初めて紹介されたとき、「新制36期の…」と言って自己紹介をすると、きちんと「新制3期の○○です」と答えてくださった。
 通算せずに「旧制○○期」・「新制○○期」と分けるところが我が母校の習慣である。他校では「○○回」という言い方をするところも多いようだ。また、旧制の高等女学校が新制高校に改組された学校では、「高女○○」「高○○」などと分けているところもある。おっと、また分類癖が顔を出した。