還骨勤行

 今日も仕事を終えて所属寺へ。還骨勤行後のご法話の途中に着くことができた。
 ご法話は昨夜に引き続いてうかがったが、一般によく言われる「生かされている」から「ありがたい」という短絡に疑問を投げかけ、それを思考停止と指摘する内容にハッとさせられた。私の中の「世界がひっくり返る」ことがらについて、今一度考えてみる。
 お斎をいただいたあと、本堂を復元する。通い慣れ、見慣れた本堂ではあるが、いざ元通りにするとなると記憶の曖昧さが思い知らされる。通夜の前日にさまざまのものを勢いよく納戸から出してしまったので、これを収納するのも一苦労だ
 前住職の葬儀の勤められた今日は、亡き父の誕生日だった。清沢満之のことば---生のみが我等にあらず、死もまた我等なり。我等は生死を並有するものなり。(『清沢満之全集』第6巻50頁)