枕勤め

 午後、所属寺へ。通常の聞法会は流会となり、同じ時刻に役員が招集され前住職の通夜・葬儀の手伝いについて打ち合わせることとなった。
 集まったところでご遺体の安置されている部屋に移動する。すっかり小さくなってしまわれた姿に心の奥の方がうずく。そして、同じように目を閉じていた亡父の顔を思い出す。
 床の間にはご本尊のお軸が掛けられ、卓(じょく)には花瓶(かひん)、香炉、それに鶴亀の燭台。花瓶にはお梻(しきみ)、鶴亀のろうそくはいかり型の銀。枕元にはお灯明も立てられている。同朋奉讃式でお勤めののち焼香する。
 お通夜が月曜、ご葬儀が火曜となるが、ちょうど試験の季節に重なってしまい、じゅうぶんにお手伝いできないことを申し訳なく思う。明日は納棺とのこと。夕刻お寺にうかがうことにした。