auto geeks, rail geeks

 上野原で3コマ。小テストで扱っている語句がクルマに関するものなので、つい趣味がことばになってしまうのだろう。授業のあと、「何か」を嗅ぎ取った学生がクルマが好きだと言って声をかけてくれ、ひとしきり盛り上がった。
 帰宅すると、姪が歴史をワイドショー仕立てで紹介する番組を見ていた。一緒にしばらく眺めていたが、いい加減な内容に少々、いやひどくがっかりする。
 ロンドンの地下鉄が開業したばかりの頃に、乗客が地下鉄を評して「underground より tube と呼びたい。tube の中を走っているみたいだったから」などと言うはずがない。underground と tube は同じものではない。tube はすべて underground だが、underground は tube とは限らない。ここは、どうでもよさそうだが実はとても大事なところ。
 男性進行役は「どうして蒸気機関車を地下に入れたのかね」などと日曜日の朝と同じく無責任なことを言い放つ。1863年に実用に耐えうる電車や電気機関車があったのなら、ロンドンの人たちだって喜んで乗っただろう。本当に「歴史」の番組なのか。
 ロンドンの地下鉄のこと、地下鉄と歴史のこと、関連エントリーは以下の通り。
http://d.hatena.ne.jp/riverson/20080115/1200402795
http://d.hatena.ne.jp/riverson/20100616/1273071552