せずにはおれぬこと

 寺へ。忘れている人も多いが、お彼岸なのだ。この時期、寺には大勢のご門徒がお参りにみえる。その際に「維持費」を納めてくださる方も多いのである。役員の一人として今日は手伝いに出向いた。
 事実、受付のテーブルにいると、地震を心配しながら、行き帰りの足を心配しながら、多くの方がお参りに見える。寺とはそういうところなのだ。つまり、日常の心配事を超えて、せずにはおれぬことがここにはあるのである。
 であればこそ、私たちはその思いに応えねばならない。寺を維持し、そこに集うということの意味をあきらかにしていこう。こんなときだからこそ、私たちの責任は大きいのである。