成仏は動詞
千住の七不思議などと言われていたという奇妙なニュースを受けて、先日の法話会のあとで仲間たちと話したこと。
テレビで「即身成仏になる」などと言っているけれど、そんな言い方があるものか。「即身仏になる」とは言うけれど、「即身成仏」とまでことばにしてしまったのならば、そこは「即身成仏『する』」と続けなければ。
つまり「成仏」は動詞なのだ。こんな風に書くと仏教の話かと思われそうだが、ここは単にことばの問題。サ行変格活用だ。
以前ここにも書いたけれど、このサ変の周辺は大いに揺れていると感じる。最近気になるのは《会見する→会見をする→会見を行う》という奇妙な変化。ことばが自分の思い通りにいくものではないと頭ではわかっているつもりなのだが、なんとも気持ちが悪いのである。