集い結ぶもの

 宇品へ。14時からの月例研究会に先立ち、10時より「名簿原票」の封入作業、続いて11時からは理事会。少し早いかなと思いながら宿を出て、富士見町で緑色のバスに乗ると、最後部の座席にはU氏が。笑いながら「じっとしておれんのよ」と広島風に言ったのはこちら。
 春の嵐。朝のニュースで飛行機や電車が影響を受けて止まっていることを知り、海を渡り空を飛んでくる仲間たちのことが気になる。電車を1時間待ったという会長は、理事会の開始直前に到着。大宮から東京までただ一つ動いていた新幹線を使い、飛行機は飛んだものの空港から市内へのバスがまるで進まなかったという副会長は、理事会の最後にすべり込み。お二人ともただでさえお忙しいところ、なんとも申し訳なく思う。
 作業はU氏の綿密な準備のおかげでスムーズに終了した。理事会では、まず大会のプログラムが「ウソのような」速さで確定され、その後の議事においても、懸案は片付き、新規の案件も大いに前進を見た。
 月例会は盛況。山口より敬愛するM先生をお迎えする。お忙しいところをお運びいただき感謝。事務作業でバタバタし、ゆっくりお話しできなかったことを申し訳なく思う。実はお目にかかるのはずいぶん久しぶりなのだが、毎日ブログを読ませていただいているせいか、そんな気がしないのはなんとも不思議な気分。広島のTさんも私に同じようなことをおっしゃってくださるが、うれしいような照れくさいような心持ちがする。
 うかがった2本の発表は、それぞれに興味深いものだった。対照的とも思ったが、よくよく考えてみると、主流にあったものが必ずしもすべてを代表しないのだということを明らかにしようとする点において、共通のまなざしを持っていらっしゃったのではないだろうか。どこに立つべきなのか。私たちは常にそのことを問われ続けているのだと思う。
 巨星墜つ。月例会の最中にもたらされた訃報は衝撃的だった。私たちは、心のどこかでさまざまのことに限りのないことを願っていて、いのちの事実を知らされたとき、ほぼ例外なく沈黙するのである。私のような若輩にも、直接にお話しいただいた思い出がある。以前、少し触れたこともあるのだが、いずれあらためてそのことも語りたい。