広島の「前」と「後」

 広島へ行くたびに、その前後に小さな旅を添えようと思う。これまで、「前」ならば、高松と松山に寄って高速船で宇品の港に上がったことや、竹原で酒蔵を巡りマリンビューに乗って呉に出たことがあり、「後」ならば、バスセンターから高速バスで庄原を訪ねたり、新幹線を途中下車して福山でサブレを買ったりしたことがある。
 今度の広島の「後」には、できることならば松江か浜田へバスで行ってみたいと思っていた。あるいはE先生が実現した鞆の浦への旅を果たすか。けれど、残念と言ってはいけないのだろうが、今回は3連休だったのだ。さらに、どういうわけか広島にはあふれかえるほどの人。本当にあふれていて、胡町や銀山町の電停でプラットホームに人が上がりきれずに困っているのを難度か目撃するほどだったのだ。
 こうなると、予定も立てずに足を伸ばすのは危険。おとなしく新幹線の乗客となることを選ぶことにした。東京に戻るときには、必ず広島発の電車を使う。その多くは15分以上前に入線するので、慌てることなく乗車できる。そして、発車の7分前にはホームの反対側に着いた博多からの電車が多くの乗客をさらうように乗せて行ってしまうものだから、常に(なんとなくではあるけれど)空いているのだ。今日は指定席の空席状況が△になっていたので、うっかり3人掛けの真ん中に放り込まれてはかなわないと思い、あえて自由席を選んだ。座席が確保できてしまえば快適な移動である。
 車内でもパソコンを開いて少し仕事を進め、帰宅後もいくつかのことに手をつける。理事会は終わった後も大事。事務局に一任された仕事は、考えてみるとけっこうな量かも知れない。まあ、慌てずにきちんと片付けることにしよう。
 3月に広島で理事会・例会を開催するのはこれが最後となる見込み。来年から、3月の理事会・例会は関西での開催となり、広島での例会は9月になる。来年度の時間割を考えると、9月の広島行きには「前」も「後」もなくなりそうなのだが、どうなることやら。