神保町スタイル

 久しぶりに本屋でも巡ろうかと、Mi君とともに神保町を歩く。新刊書は、三省堂、東京堂、書泉グランデ、古書は、東陽堂、一誠堂、キントト文庫、八木書店あたりを巡ってみた。今日はあえて語学書系は外したかたち。
 新刊雑誌では「美術館をつくった富豪たち」という特集にひかれて『東京人』の4月号。表紙に記された「根津嘉一郎と山粼種二を応援する」というタイトルは赤瀬川原平と山下裕二の対談。山種のことは以前に書いたけれど、かなうことならばこんな金持ちになってみたいものだと思う。→http://d.hatena.ne.jp/riverson/20081120
 古書というかゾッキでは『葬送文化論』なる本。編者には葬送文化研究会の名があり、1993年に古今書院から出されている。先日は『真宗門徒の墓づくり』(福原堂礎、1997、朱鷺書房)という本に手を出したりして、私の問題意識はどのあたりをさまよっているのか。
 書泉グランデの店先に貼ってあったポスターにひかれて手に取ったのが『Showa Style―再編・建築写真文庫:商業施設』という本。1953(昭和28)年から17年間にわたって145巻が刊行された『建築写真文庫』という小さな写真集から、都築響一が商業施設に関わる写真ばかり1200点ほどを選び出して編んだ一冊である。ずしりと重い800ページ。ちょっと開けて見てみたが、これは絶対に欲しくなってしまうと思いMi君に押しつけた(笑)。5,250円の価値は十二分にあると思うが、とりあえずは手が出なかった。
 神保町は食の街でもあって、昼から夜にかけて飲み食いしたのは、丸香、さぼうる、ランチョンと来て、締めは酔の助。平生、神保町に寄ると言ってもどこか時間に追われているところがあるのだが、今日は実にのんびりと過ごした半日だった。