エコ以前の問題

 午前中は高尾に出向き、追試を監督する。おじいさまのご葬儀のため試験を受けられなかったという学生がいたのだ。皆勤であれだけできれば、文句なしの成績ということで。高尾はまだ雪が残り、吹く風もピリリとしていた。
 昼過ぎには西落合で家庭教師の2回目。だんだん本質的な質問が出るようになってきた。有声音と無声音の違いは体感したようだが、英語のアクセントはまだつかめていない様子。あせらずに勉強していきたい。学校でいわゆる「筆記体」を教わったとのことでそれを書きたいようなのだが、一つ一つの字形が安定しないうちはちょっと無理な話。さてさて、この先、読みやすい字をどのように身に付けさせたものか。
 その後、2か所の家庭教師で使う教科書や教材を揃えるため、久しぶりに神保町へ。遅めのお昼は、昔だったら「キッチン南海」でカツカレーだったが、さすがにもう身体がついて行かず、讃岐うどんの「丸香」でかけの小。教材類を買い求めたあとは文法の本と街の本に目移りするが、『谷中・根津・千駄木』2冊で我慢。さらに、よせばいいのに書泉ブックマートの6階に寄り、やっぱりあれもこれも欲しくなるが、ここは立ち読みで我慢。
 帰り道、気付くとガソリンの残量を示す針がすでに E を指している。これだけ走り回ったというのに、まったくうっかりしていた。慌てて給油しながら、もっともっと燃費のよいクルマだったらと思う。でも、どんなに燃費がよくてもブレーキが利かないのではねえ。