京阪電気鉄道カーブ式会社

 そうだ、京都大学へ行こう。今度の4月に入学しようというわけではなく、図書館を使わせてもらおうと思って出向くことにした。新大阪からならば、地下鉄で淀屋橋まで行き京阪で出町柳に出るのが賢いか。安いし、乗り換えは1回で済むし、確実に座れるし。車窓の景色を見て過ごそうと思うのだが、京阪特急に乗るとついウトウトしてしまう。あのカーブと揺れが眠りを誘うのだろうか。
 以前も感じたことだが、京都大学の図書館にはふところの深さがある。気をよくした私は、百万遍の「緑寿庵清水」に寄り、目玉が飛び出るほど高いが嘘のように美味しい金平糖を少しだけ購入。ついでに、叡山電車の「きらら」に乗って「もみじのトンネル」もくぐってみた。鞍馬は初めて訪れたが、ピリッとした空気が心地よかった。今度は暑い時期に貴船あたりで遊んでみたいものだ。いつになるやらわからないが。
 帰宅すると、鍋の支度をして「旭ポンズ」の到着を待っている家族がいた。このぽん酢の評判に嘘はない。ひとことで言えば「長持ちする味」だと思った。それは、薄まっても風味が持続するという意味であり、いくら食べても飽きることがないという意味でもある。