おらあ仙台生まれだから奥州でがす

 このところ、著名人のご葬儀に三つ折りのご本尊が上がっているのを続けて見る。今日のご葬儀の際には、白木の位牌ではなく法名軸を使っていらっしゃった。こういうありようを大事にされているご僧侶のいらっしゃることをありがたく思う。
 残念と言ってはいけないのかも知れないが、残念に思うのは営まれたのがお他宗のお寺の式場であるということ。「ご葬儀が○○寺で営まれた」と言っても、そのお寺の式場やホールを貸してもらっただけということもあるのである。
 以前、この日記のコメント欄にも書いたが、野上弥生子氏のご葬儀は1985年4月に「浅草の門跡様」で勤められた。野上氏はご門徒ではなくお墓も鎌倉の東慶寺にあるのだが、上野と浅草の間に位置する大きなお堂はご葬儀にはおおいに便利だったということなのだろう。
 あのお寺を元の通りにするか、きちんと代わりになるものを用意すること。ついでに首都圏に学校を建てること。なんとしても成就させなければならない私たちの大きな願いである。