黒板に関わる荒技

 黒板をいわゆる化学雑巾で拭いてはいけない。チョークの乗りが悪くなり、黒板消し(あるいは黒板拭き、もしくはラーフル)で拭いたときに真っ白になってしまうからだ。どうやら複数の大学で、掃除をしてくださる方が似たようなことをなさっているようなのだ。しばらく書いたり拭いたりしていると普通に使えるようになるので、それほど困ったことにもならないのだが、直後はとにかく書きにくく消しづらい。
 ただ、黒板をいわゆる化学雑巾で拭くと驚くほどきれいになる。新品同然に見せることができる。今だから言うが、でも、どの学校に勤めていたときのことかは言わないが、入試前日の大掃除のときなど、床掃除用のダ○キ○モップで黒板を拭くよう担任学級の生徒に「指導」したものだ。掃除が行き届いていないのへったくれのと係の教員がうるさいから、とにかくきれいにして見せたのである。ちょっとごめんねという気持ちもないではないが、黒板のためには水拭きするよりは断然よかったはずとの思いもある。