そこで黄金のキッス

 生田の大学は「研修期間」のため授業はなし。家であれこれのことを片付ける。
 契約しているケーブルテレビの会社に業者を派遣してもらい、自宅のインターネットが4か月ぶりに開通する。つまりは貸与を受けているモデムが壊れていたのだという話にあきれたので、どういうことなのかケーブル会社に電話して詳しく聞いてみると、契約家庭に貸与している古いモデムは順次交換しているとのこと。ならば、4か月前、つながらないと言って問い合わせたときに、どうして真っ先に10年も使わせている古いモデムの不調を疑わなかったのか。うちに貸しているモデムの型番を聞きもせず、業者を出向かせてあれこれ検査する、検査には1時間から1時間半かかると説明したのは何だったのか。うちの他に接続不良を訴えてくるケースはないかとたずねても明確に答えようとしなかったのはなぜなのか。今日の業者のお兄さんは最初から新しいモデムを小脇に抱えてやって来たではないか。家に入るなり検査などする素振りもなくモデムの交換を始め、あっという間に済ませてしまったではないか。モデムに問題があるということは見当がついていた、いや、それ以外に接続不良の原因はないとわかっていたのだろう。エクスパックでモデムを送ってくれさえすれば、交換くらいは自分でできたわけだし、実際あっという間に解決していた話だ。ケーブル会社だって、業者など派遣しなくても500円の出費で済んだ話ではないか。電話を代わろうともせず、おそらくは派遣社員か契約社員のオペレータに対応させ続ける「上の人」の無責任ぶりに苛立つとともに、そんな「上の人」に何度も何度も伺いを立てながら僕に応対し続けているオペレータのお嬢さんがなんだか気の毒になってしまった。
 表題の「そこで黄金のキッス」は、今日から初台の新国立劇場で始まったシティボーイズの舞台のタイトル。他意はまったくありません。