フザンボー、ダイゲンカイ

 国立の授業は2コマ。コーラスリーディングの声の大きさがうれしい。この先も、ことばの響きを身体全体で感じて、のびやかに表現していってもらえればと思う。
 ところで、冨山房という出版社あるいは書店を知っている人というのは、もはや少数派なのだろうか。東京で学生をやっていたなら、一度や二度は神保町をブラブラするものだと思っていたのだが、そういう人たちも珍しい存在になってしまったということだろうか。
 いくつかのブログを訪ね、建て替える前の冨山房の写真を目にして、ちょっとだけウルウル。かつての建物の正面に2階から4階にかけて配されていた曲面ガラスを使った3連の窓は、本の背表紙を模したものだったのだそうだ。現在の建物の上部にも、サイズこそ小さくなったが往時を偲ばせる窓ガラスが付けられているという。今度神保町に行ったら、忘れずに見上げてみようと思う。