宝の山だよすべてが、か。

 花見でもと高輪のあたりまで出かけたが、まだ早かったか。今年は開花宣言こそ早かったものの、なかなか花が開いてくれない。
 最近気になるのは、テレビなどで「桜のきれいなピンクの花が咲いている」とか「桜がピンクに色づいている」などと言っているのをよく耳にすること。桜の花を「ピンク」と表現することの悲しさをどう表現したものか。
 夜、カラオケの番組をつけながら仕事をしていたら、懐かしい歌が聞こえてきた。中野の学校に勤めていた頃、地理のK先生がカラオケでよく歌っていた「夏の日の1993」だ。
 でも、何かちょっと違う。ハーモニーなのか、声の質なのか。この前「冬の日の2009」という曲を聞いたときにも同じような違和感を覚えたことを思い出した。テレビの画面に目をやってみると、その違和感がさらに増してくるような気もする。
 仕事の手を休めてインターネットで調べてみたところ、昨年、メンバーが替わっていることがわかった。メンバーが替わったという言い方も、本当は適切ではないのかも知れない。なかなかに込み入った事情があるようで、さまざまのページを読んでいくうちに違和感はちょっとした嫌悪感へと変わっていくようにも思えてきた。
 もしかすると、「音楽をなめるな」ということばは、50TA こと狩野英孝君よりも「新しい」class に向けた方がよいのかも知れない。そんなことまで考えてしまって、ちょっと気分が悪い。