低額、おっと、定額なんとか

 うわさの「定額給付金」の「通知書」が区役所から送られてきた。右半分は「支給申請書兼口座振替依頼書」になっていて、必要事項を書き入れて送り返すと指定した金融機関の口座に振り込まれるらしい。ただ、その裏側に通帳かキャッシュカードのコピーを貼り付けなければならないのだそうだ。
 どうしてそんなことが必要なのかなあ。口座番号の記入ミスを心配してのことかしら。なんだかちょっとバカにされた気分なので、他にもそんな自治体があるのかネットで調べてみたところ、身分証明書のコピーを貼り付けなければならないところもある模様。ううむ、なんだかなあ。
 お、通知書の「申請のしかた」というところに、こんなことが書いてあるぞ。

 金融機関(ゆうちょ銀行を除く)または、ゆうちょ銀行のどちらか振込み希望をする方を○で選んでください。口座番号等を記入し、2箇所に押印してください。

 ゆうちょ銀行とそれ以外の金融機関では口座番号の形式が異なるために記入欄を分けてあるのでこんな言い方になるのだろうが、それにしてもひどいな。

 振込みを希望する金融機関の口座番号等を所定の欄に書き入れ、左端の枠内に○印を付けてください。なお、ゆうちょ銀行は他の金融機関と記入欄が異なりますのでご注意ください。

 これくらいでどうかしら。なお、もともとの文には「振込み希望をする」とあるが、これは「振込みを希望する」の方が好きなので変えてみた。
 これに限らず、最近「サ変」の動詞を使う人が減ってきているように感じるのは私だけだろうか。たとえば「教室清掃をする」と「教室を清掃する」、あるいは「徹底的議論をする」と「徹底的に議論する」。私は断然、それぞれの後者を支持する。もっとも、「教室の清掃をする」とか「徹底的な議論をする」ならば文句はないのだけれど。このことはよく考えてまた書くことにしよう。
 話は戻るが「2箇所に押印」って何よ。ひとつは「捨て印」ってことだろ。こんな書類に捨て印を押させるわけか。まあ、記入ミスを訂正する必要があるっていう前提なのだろうなあ。この際、金額の「12,000円」を「12,000,000円」くらいに訂正して、私の捨て印も訂正印として使ってくれないものかね。