近況を教えてください

 あいかわらず無茶なレースだと少し腹を立てながら、それでもうっかり箱根駅伝をテレビで見てしまう。今年度出講している2つの大学に加え、昨年お世話になった大学が出場していることもあり、どこを応援したものか大いに迷うが、どこもたくさんテレビに映って志願者が増えますようにと、多くの関係者が口にはしないが心に抱いている「素直な」願いを込めての応援だ。
 先日買ったサッポロ《生》の缶には出場校のタスキの色を示すイラストが描かれていたし、年賀ハガキを買ったコンビニでは無料のガイドブックが配られていた。みんな、そんなに駅伝が好きなのかなどとブツクサ言う一方で、2つの出講先からは、オレンジ色の旗と白地に緑の文字を染め抜いた旗をもらって来ている。さすがにテレビの前で振ったりはしないが。
 たくさんいただいた年賀状にお返事をと思い、ようやく今日になってデザインを決めて印刷する。表も裏も印刷だけというハガキも多い中で、メッセージを添えてもらうとうれしいものだが、高校の同級生が「近況を教えてください」とだけ書いて送ってきてくれたのには、笑いながらちょっとイラっとした。悪いけど、先にあんたの近況を教えてくれって。