お帰りなさい

 修理を終えた愛車が帰ってきた。今週末までかかるようなことを聞かされていたので、昼過ぎに電話をもらったときは少し驚いたが、高尾での3コマを終え、いそいそと修理工場まで出かけて行った。
 壊れたバンパーも、曲がったナンバープレートも、閉まらなくなったトランクリッドも、すべてきれいに直っている。塗料の匂いの残る車内は、久しぶりに身を置くとずいぶん広く感じられた。
 レビューというクルマは、車格に不釣り合いなほど大きく厚みのあるシートが備え付けられており、身体の大きな人の多いヨーロッパではずいぶん売れたのだと聞く。代車のセミバケットシートで締め付けられていた身体が、そのゆったりとしたシートの上で解放感を楽しんでいる。