あまのじゃくでしょうが

 月曜日の出講先はまだ後期の授業が始まらないので、これを幸いと映画『おくりびと』を見に行く。『納棺夫日記』を書かれた青木新門氏が、この映画の原作者としてクレジットされることを願わなかった理由がわかったように思う。映画そのものはよく作られたものだと思うし、評判がよいのもうなずける。実際、笑ったし泣いたし。『納棺夫日記』を知らずに見る人か、これと絶対的に切り離して見る力量のある人ならば、星は5つだろうなあ。もちろん5点満点で。けれど、みんながみんな大絶賛しなくてもいいよねと、時々見せるあまのじゃくぶりを発揮してみたりもする。