戻らぬ時間

 首都「高速」という名の自動車専用道でタンクローリーが転んで燃え上がり、その影響で通行止めをはじめとする規制が続いていたが、間もなく復旧するようだ。この規制のため、高尾から自宅まで1時間半で済むところが、一般道で帰ることを余儀なくされ、今日などは3時間ほどかかってしまっている。
 首都高速道路株式会社が事故を起こした運転者や運送会社に損害賠償を請求するとの話も耳にするが、損害を受けたのはいつの間にかこの道路の持ち主になっていたこの会社だけか。僕の1時間半も返してもらえるなら返してもらいたいぞ。同じような気分で仕事に出ている人たちはたくさんいるだろうなあ。
 それにしても、この事故の原因を究明しようとしたり責任を追及しようとしたりする報道にほとんど触れない気がするのは、僕がチェックを怠っているからなのだろうか。思い出すのは、関越道と外環道がつながる辺りを走行中のマイクロバスのドアが開き、乗っていた男の子が放り出され後から来たトラックにひかれて亡くなってしまったという事件だ。このニュースの後追いもほとんど見聞きしなかった。悪い癖かも知れないが、何か大きな力が動いているのではないかと勘ぐってしまう。