月こそかかれ吉田山

 月曜日の出講先はまだ授業が始まらないので、これを好機と京都大学の附属図書館に出向いた。三宮から新快速で京都へ。駅前からは市バスの17系統で百万遍へ出た。
 京大のキャンパスは、東大と比べるとずいぶん広々として明るい感じがした。図書館は入館の手続きもまったく煩わしくなく、請求した資料もあっという間に出してもらえた。以前から探している雑誌『中等教育資料』をしっかり複写することができて、まことにありがたい限り。
 もう少し調べものの手を広げてみたかったが、時間に限りもあることなので、市バスの206系統で駅前に引き返すことにした。時間の限りとは、本山の閉門時刻のこと。なんとか間に合ってお参りをすることもかなう。
 久しぶりの上山。御影堂の御修復も最終段階に来ているようで、向拝*1の金物もピカピカに輝いていた。名もなき門徒たちが、それこそいのちをかけて建てた堂宇。これを未来に引き継いでいくことの意味を思う。

*1:こうはい:正面の階段部分の屋根のこと