声高らかに歌いつつ いざや登らなん

 9時に宿を出て立命館大学衣笠キャンパスに向かう。京都駅前のバス乗り場で高松からお越しの会長と偶然に合流。会長とはこのようなことがよくある。時間の取り方が似ているのだろう。
 11時より理事会。9月に予定されている全国大会のプログラムを決める。大会実行委員長からよく準備された資料を送ってもらっていたので議論はスムーズ。セッションのテーマ設定を修正し全日程を確定した。私からは会計の報告。分析の方向性と大会への報告内容に助言をもらい、無事に承認を得た。
 14時からは研究例会。2本目の発表では、キリスト者と信じられていた竹原常太が仏教に傾いていたとの話を聞き、大いに興味を覚える。竹原は岡山の生まれ。その地に多い不受布施派の人たちとの交流があったと聞けば、「土」の持つ力を思わずにいられない。竹原の学んだ乾行義塾については資料があまりないとのことだったが、ここは英国人宣教師ヒュー・ジェームス・フォス(Hugh James Foss)の開いた学舎である。聖公会の主教だったフォスは松蔭女学校(現在の松蔭女子学院)の創立にも関わっている。この点、指摘できたことはよかったと思う。
 京都駅前までバスで移動し18時より懇親会。初めての顔、久しぶりの顔。和やかな集いに「皆勤賞」であるU氏の顔の見えないことがあらためてさびしく思われる。今度はきっと。