Stranger to Blue Water

 昨日の日記に書いたことを反芻していたら、中学校1年生のときに学校の英語クラブでT先生が教えてくださった歌の一節を思い出した。John Denver の Take Me Home, Country Roads という曲である。日本語に訳したものが日本のアニメ映画の主題歌としても使われたため、今でもあちこちの学校の合唱コンクールなどで歌われているようだが、原曲はまったくの別物だと言ってよい。

  All my memories gathered round her
  Miner's lady, stranger to blue water     

 昨日の話と関連して思い出したのはこの部分なのだが、僕はこの詩の中の miner's lady を自分の母親と解釈するように、つまり《母は炭坑夫の妻で、海をみたこともなかった》と読むように教わったのである。その記憶が、ニシン漁の町に後妻として嫁いできて苦労したお母さんの姿と重なってしまったわけだ。猪苗代湖のほとりで息子の帰りを待っていた野口英世のお母さんの姿とも妙に重なるな。
 先ほどいくつかのウェブサイトやらブログを読んでみたら、この miner's lady は故郷に置いてきた恋人のことだとする人が多かったので、ちょいと驚いている。僕が教わったことは間違いだったのかしら。