西洋では鎌を持った黒衣の骸骨だそうな

 『朝日新聞』の「素粒子」欄で鳩山邦夫法務大臣のことを「死に神」と表現したことがあれこれの問題を引き起こしているようだが、その内容の是非について語るつもりはまったくない。
 ただ、「死に神」の表記はおかしくないか。

  • 死に顔
  • 死に方
  • 死に際
  • 死に様
  • 死に体
  • 死に恥
  • 死に場所
  • 死に目

 これらは「死に○○」でよいと思うのだが、「しにがみ」は「死神」ではないかと気になってしかたない。僕の直感が許さないだけなのだが、ちょっと考えてみると、列挙したものはいずれも「死んでいる人の○○」「死んだときの○○」「死んだ状態の○○」といった意味であるのに対し、「死神」はその範疇にないように思われるのである。
 もう少し分析的に考えたいが、宮田先生のようにしつこくはできないものだ。それだけの知識も資料も持ち合わせていないということもあるが。