この暴走ぶりは復調の兆しか

 高尾で3コマ。体育推薦のクラスでは「『体育人の常識』シリーズ(仮称)」の第2回。今日はパ・リーグの球団名を扱った。
 バファローズ、ファイターズ、ゴールデンイーグルス、ホークス、ライオンズ、マリーンズの順に出題し、答えを合わせたあとでこの順序に着目させた。アルファベット順であることに気付いた学生がちらほら。アルファベットは「順序」なのだと繰り返し語り続けていた恩師のことを思い出したりした。そう言えば、英語教育学のゼミで、果物のカードを並べ替えながらアルファベットの順序に気付かせるというビデオ教材を作ったことがあった。先生の引き出しか段ボール箱のどこかにしまわれているのだろうか。
 パ・リーグの球団名を眺めていると、北海道日本ハム、東北楽天、埼玉西武、千葉ロッテ、福岡ソフトバンクと*1、オリックスを除いた5球団が「本拠地名+企業名」を冠していることに気付く。セ・リーグでは、広島東洋と東京ヤクルト*2が同様で、横浜は本拠地名のみを冠している。
 ここで気になるのは「阪神」という球団である。阪神の名は、もちろん阪神電気鉄道という親会社の名前から取られたものだが、地域名のようにも感じられないわけでもない。この球団はかつては「大阪タイガース」を名乗っていたが、本拠地の阪神甲子園球場は兵庫県西宮市にあるのだから、大阪よりも阪神の方がふさわしいという考えもある。
 で、今日の僕のくだらない結論というのは、地名のように思える企業が球団を持ったらおもしろかったんじゃないかということだ。川崎重工業とか、今は「アステラス製薬」と「ゼファーマ」を経て「第一三共ヘルスケア」になってしまった藤沢薬品とか。川崎も藤沢も、どちらも創業者の名前なのだが、「神戸川崎エリミネーターズ」とか、「大阪藤沢オイラックス」とか、何がなんだかわからなくって楽しいなと*3
 ついでながら、藤沢薬品のコマーシャルソングはこのように始まっていた。

 つんつん燕が東海道
 とんとん飛びます急ぎます
 箱根 小田原 大磯過ぎて
 藤沢あたりでひと休み

 作詞はサトウハチロー大先生だが、藤沢は地名じゃない!っていうのに、遊び心があふれてこぼれている。

*1:これは本拠地を北から順に並べてみた。

*2:こちらは名乗った順。しかし、マツダはもう「東洋工業」ではないんでしょ。

*3:創業の地を冠し、商品名を球団名にするあたり、でたらめにしては凝った球団名だと思うのだが。(追記)「はてな」は便利で、「エリミネーター」も「オイラックス」もリンクが貼ってあってあるので、クリックひとつで情報が得られます。