教えるとは希望を語ること

 かつて担任していた生徒からメールアドレスを変えたという知らせをもらい、僕なんかのアドレスを消さずに残しておいてくれたのねとなんだかうれしくなって返事を送ってしまった。それにこたえてまたメールをくれたが、大学生になってシンクロナイズド・スケーティングのチームで活躍しているとのこと。ムービーが貼られているウェブサイトのリンクを送ってもらったので競技の様子を見てみたところ、スピードと優美さを兼ね備えた演技に見入ってしまった。
 さまざまの人がそれぞれに生きていて、その人生のほんの1年ばかりをすれ違うように過ごすだけなのだが、それでもそういう生き方に触れることができて幸せだと思う。教職を志してよかったのかなと思う瞬間である。