広島の夜はふけて

 午前7時26分、定刻通りに高松に到着。高松と言えば讃岐うどん。そば好きを自認する僕ではあるが、讃岐うどんだけは特別な存在。早朝から営業している店をはしごして、かけうどんを2杯。160円と180円、衝撃の価格設定である。どちらもいわゆるセルフの店で、自分でタボを使ってうどんを温め、だしをかけていただく。コシ、のどごし、だしの香り。たまらない。
 高松から松山までは特急「いしづち」で。先頭車輌の先頭の座席。前がガラスになっており、運転室越しに外を見ることができる。この座席にはパソコン用のテーブルと電源も備えてあってありがたい。さっそくMacBookを立ち上げて明日の理事会用の資料を作成。ひと仕事終えて窓の外に目をやると瀬戸内海の穏やかな風景が広がっている。
 松山から広島まではスーパージェットに乗船。速い速い。昨年の秋にはフェリーで4時間かけて渡った道のりをわずか1時間で。呉には寄らない船だったため、宇品の港へ直行した。呉から広島までの電車は次の機会の楽しみにしよう。
 広電の1番に乗り、銀山町で下車。幟町の宿に荷物を置き、バスセンターまでは徒歩。学会の仲間とここで待ち合わせ、バスで会長のお宅へ。お招きにあずかり恐縮しながらも、奥さまのこころづくしの料理に広島の酒のすすむこと。勧められるままに1杯、また1杯。広島の夜はふけて。