長沼直兄の実兄?

 吉祥寺の高校で1コマの授業を終え、成績を出しに武蔵境の大学へ。
 准教授で日本語教育担当のM先生が別科の控室を訪ねて来てくださる。僕が以前に発表した「Sound Cue」を始めとする視聴覚教具に興味を持ってくださったそうで、先日メールのやり取りをさせていただいたのだが、お目にかかるのは今日が初めてだった。財団法人言語文化研究所の顧問を務めていらっしゃる先生から、長沼直兄のことなど刺激的なお話をうかがう。日本語教育の歴史についても造詣の深い方で、お話をうかがいながら英語教育史研究との接点を考えさせられた。いったん研究室に戻られたあと、ご自分の関わっていらっしゃる日本語教育の雑誌をお持ちくださった。お帰りになったあと、先生が教材・教具論をご専門になさっていることをその雑誌から知り、もっとその分野のことをうかがえばよかったと少し後悔している。
 ところで、長沼直兄が開いた日本語学校は現在「財団法人言語文化研究所附属東京日本語学校」というのが正式の校名だが、NAGANUMA SCHOOLという通称もきちんと表に出している。恥ずかしながら、ウェブサイトへ行こうとURLを見て初めて知った次第。*1
 夕方近く、別科の授業をリードしてくださったN先生と成績の最終確認。N先生には1年間本当にお世話になった。一緒に仕事をするのは今日が最後になるが、今後も連絡を取り合いましょうと携帯電話の赤外線通信機能を使ってデータを交換。おじさん2人がケータイを向け合って、なんだかちょっとおかしかった。おっと、N先生はおじさんと呼ぶ年齢ではなかったか。

*1:http://www.naganuma-school.or.jp/