ぴよと呼ばれて

 国立の大学で3コマ。学部の2コマは60名を超えた大きなクラスだが、短大の方の履修者はわずかに4人。ビシビシ鍛えればよかったのかも知れないが、和気あいあいとした雰囲気のまま年度末を迎えようとしている。
 昼休みに教職員食堂を出たところで「ぴよ!」と声をかけられた。このように呼ばれたのは、後にも先にもあの学校であの学年を担当したときだけ。そう。声の主は、中学3年のときに僕が担任を受け持った生徒である。昨年の4月にこの大学に入学し、3年ぶりの再会となった。
 キャンパスで会うと人なつこい笑顔で声をかけてくれる。こういう再会はめったにないことだし、うれしく思っている。ただ、中学の頃のようにペタペタと触ってくるのはやめなさい(笑)。どうにも昔から「触られキャラ」でいけない。