成人の日法話会

 昨日、一切の酒を断ち、カラオケの誘惑にもめげず、帰って仕事をしたのは今日の予定があったからである。明け方までかかって試験問題を仕上げたのは、どうしても今日の予定を外せなかったからである。
 今日は成人の日。所属寺では「成人の日法話会」が催される。今日が成人式だという若い人は一人もいないが、100名ほどの方をお迎えして、14時より法話会。日頃はなかなか感想をことばにすることのできない自分だが、あれこれ思うことのあった会であった。席を同じくした先達や仲間のことばに触れ、愚かな自分の感想に赤面する思いがしたり。
 法話会の後は30名以上の参加を得てお寺の座敷で懇親会。このところ、ぶしつけにも自分が司会を務めさせていただくことが続いているが、さまざまの背景を持ちながらそれぞれにスピーチされる人々のことばを精いっぱい受け止めようとする場の雰囲気の素晴らしさに、おちゃらけたことばを弄しつつ進行しながらも大いに感激する。
 法話への感想を受け止めてくれる仲間。ひとりひとりのことばを、酔いながらも聞き入れようとする空間。これが僧伽というものかとありがたく思う。