頭の下がる思い

 月に3回、西東京市の高齢者サークルに英語の講師として招いていただいている。後輩にして先輩という、今は秋田にいるW氏に紹介してもらい、もう4年目に入っている。今日はその新年会。西武柳沢駅前の寿司屋でお昼をご馳走になってきた。
 高齢者サークルなどと書いたが、この呼び方はずいぶん失礼だと思っている。向学心にあふれたメンバーは、現在女性ばかり8人。ほとんど欠席される方はなく、毎回熱心に通って来られる。
 最初の頃は何を教材にしたものかずいぶん迷っていたが、元同僚で今は山口にいるM先生にヒントをいただき「聴き取り」をみっちりとやることにした。1回の勉強会は1時間。100語程度のパッセージやスキットを20分ほどかけてひたすら書き取る。10分で確認・解説・音読をして、同様のものをもう1本。相当にハードだ。これを始めた頃は中学2年程度の英語を扱っていたが、気がつくと今ではNHKの一般向け番組の内容にまでレベルアップしている。
 今日は勉強抜きの会だったが、お酒をいただいていても「先生、あれは英語で何て言いましたか」などと質問されるのでうかうかしていられない(笑)。今日はうっかり辞書を持参するのを忘れたが、ちゃんと電子辞書を持って来ている方がいらっしゃるから恐れ入る。お話をうかがうと、多くの方が「基礎英語」や「英会話」といった番組を毎日聴いていらっしゃる。頭が下がるというのはこういうことだ。