I > II > III

 飲み過ぎはいけません。仕事はほどほどに、録りためた「サザンクロス・レビュー」を I、II、III と見る。
 結論的に言えば、1997年の花組による初演(大劇場)がいちばんかと。真矢みき、千ほさち、愛華みれ、香寿たつき、匠ひびき、伊織直加、春野寿美礼、宝樹彩、朝海ひかる、他。真矢みきが「男役」として思い切りはじけている。この頃の真矢みきを見ていると、今の木村拓哉を思い浮かべてしまう。
 次は、2001年の星組による再演(東京)だろうか。華やかさは増したが、はじけぶりはいくらか抑えられた感じだ。香寿たつき、渚あき、初風緑、汐風幸、彩輝直、安蘭けい、朝澄けい、真飛聖、夢輝のあ、他。もはや遠い記憶となりつつある10年前のことを呼び起こしながら見るのも楽しかった。
 で、苦しかったのは2003年の星組。全国ツアーゆえのスケールダウンを割り引いても、首をかしげずにいられない。湖月わたる、檀れい、英真なおき、高央りお、汐美真帆、涼紫央、嶺恵斗、柚希礼音、叶千佳、琴まりえ、他。パレードに I と II にはなかったエトワールがあるのが特徴で、しかもそれを娘役トップが歌うのだから驚きだ。まゆみさんは好きだったが、こういう展開は感心しない。