葬儀に思う

 有名俳優が還浄された。ドラマ「火の魚」で好演された記憶も生々しく、先日終わったばかりの「高校生レストラン」にも出演されていたから、あまりに急のことと思わずにいられない。お悔やみ申し上げる。
 今日は葬儀が営まれ、その様子をテレビのニュースで少し見た。亡くなった方やご遺族の方、それに参列された多くの方々には本当に申し訳ないのだけれど、実は、その様子を見るうちにどうにもおかしな気分になってしまった。
 あんな風にするのだったら、祭壇や荘厳は本当に必要なのだろうか。お坊さんは何のためにいるのだろうか。そもそも仏式で葬儀を営む必要があったのだろうか。そんな思いを拭うことができなくなってしまったのである。
 通夜・葬儀は身内だけで勤め、別に「お別れの会」のようなものを催すという人たちもいるが、どちらかというとそちらの方が気分としてはしっくりくる。本当だったら、きちんとお勤めしてご法話もうかがうところに大勢の方に来ていただく方がよいのだろうとは思うけれど。