永遠を思う

 亡くなった田中好子さんが願った「復活」の内実をずっと考えている。幸いにも解説してくれる友人がいて、彼女の遺志が例えば基金という形をとって後の人の役に立つことを願っているという意味だと聞いた。
 私には理解できない死生観の持ち主だったのかと本気で悩んでいたのだが、なるほどと合点が行った。ただ、「復活」するまでもなく、すでに「永遠」なのではないかとの思いが私の中に残っているのも事実ではある。