あっちゃん

 吉祥寺での3コマは、夏休み中の課題の「確認テスト」を実施した。月曜日に返せればと思うのだが、採点には時間がかかりそうだ。ううむ。
 夕刻、地元で中学時代のクラス会。年に3〜4回、コンスタントに開催されているが、最近は他のクラスの人たちも出入りするようになり、毎回のように新しい人に会えることが楽しみになっている。
 今回の「新しい人」は、事前に名前だけを聞かされていたときには、どんな人だか見当もつかなかったIさん。なんたって、私たちの学年には10クラス・420人もいたものだから、口をきいたこともない人が多いのである。ところが、そのIさん、顔を見るなり当時のあだ名で親しく呼んでくれる。大いに戸惑ったのだが、2年生のときに同じクラスだったねなどと言われるうちに、記憶の霧が少しずつ晴れてきた。
 晴れた霧の向こうにいたのは、丸顔で色白の小柄なお嬢さん。ああ、すぐにわからずごめんなさい。私たちの記憶というのは「データ」ではないのだと思う。2年2組の教室に差し込む光と、その中にいる私たちの姿が、30年以上のときを越えてよみがえってきた。
 二次会はサンセブン。その後、がらがらへと思ったら「上がってしまった」とのことで常さん。思いがけず、Hさんほかの合同誕生会に合流させてもらう。最後の段は何のことやらわからないが、とにかく長い長い一日だった。