foot-and-mouth disease

 宮崎県で感染が拡大している家畜伝染病の「口蹄疫」は、英語で foot-and-mouth disease と言うのだそうだ。ある人がラジオで「わかりやすい名前でよいだろう」「口蹄疫ではわかりづらい」と言っていた。
 そこで疑問が2つ。
 まず、病気の名前というものは果たしてわかりやすい方がよいのだろうかということ。実際、人間のウイルス性疾患に「手足口病」というのもあるし、伝染性紅斑の通称としての「りんご[ほっぺ]病」などというのもあるにはあるのだけれど。
 もうひとつは「口蹄疫」ということばは、本当にわかりづらいのだろうかということ。文字を見れば「口と蹄の疫病」なのだから、foot-and-mouth disease とあまり変わらないように思うのだが。もっとも、耳だけを頼りに受けとめなければならない場合には、漢字の説明を受けるまではわからないかも知れない。実はこの私、あまり大きな声では言えないのだが「コウテイエキ」と聞くたびにタモリの顔が浮かんでしまう。
 とまれ、この問題が早期に解決することを願っている。