その胸をよぎったもの

 よい大会だったと思う。年に一度の全国大会だからと集まってくださった会員のみなさんは、関東から、北陸から、関西から、中国・四国から、九州・沖縄から、そして遠く上海から。そこに地元・秋田の方々を交え、その規模は、のべでおよそ80名を超えるものとなった。数のことだけを言うのではない。人の話を聴く楽しさ、人とことばを交わすことの面白さ。そういうものを再認識させてもらった大会でもあった。
 閉会式。緊張の連続だった若い実行委員長氏が大きな拍手を受け、身を小さくして深々と頭を下げたとき、その胸をよぎった思いとは何だったろう。安堵のうちに「事務仕事」の面白さをわずかでも思ってもらえたならうれしく思う。今度は、事務面でも時代を画する大会にしよう。もうその準備は始まっている。来年は広島で。