東奔西走の始まり

 新年度の授業は今日から。と言っても今日の出講先だけが例外的に早く始まるのだが、とにかく「現場」へ向かう。それは、ずっとずっと西の方。都県境もまたいだ先にある。
 早く出かけてよかった。まず、首都高の山手トンネルが事故のために渋滞。着いたら着いたで、事務局も大渋滞。新任者を迎えるガイダンスもマニュアルもないことに驚いたけれど、それはそれで見張られていないというのかな、とりあえず管理されていないということだと思い、肩の力を抜くことにした。
 3限はどういうわけだか顔を出した学生がたったのひとり。じっくりと面談して授業の方向性を決めた。この先、履修者はいくらか増えるかも知れないが、大学に入るまでに学んだことをおさらいするという線で行きたいと思う。
 4限は打って変わって60名を超える大所帯。3つの学科から集まった新入生に、これまでに単位修得の機会を得られなかった3年生が数人混ざっている。こちらは予定通り「聴き取り」をテーマに授業を進める。マルチメディア教室が使えないというのは大きな誤算だったが、なんとかやってみよう。
 学生たちは「真っ直ぐ」な感じ。さっそく質問に来る者、相談に来る者、雑談しに来る者。まとわりついたあげく黒板まで消して帰っていった数名もいて、この人たちとならうまくやっていけそうな気がした。