自分を開く

 夕刻、所属寺へ。連続講座の「プレ講座」もこれが最終回となる。境内のソメイヨシノは曇り空が少し恨めしそうだ。藤棚で一服しようかとも思っていたが、お坊守に声をかけていただき、ホイホイと書院に向かう。
 法を語るということと自分を開くということ。その接点をどこに求めるかというのは、すこぶる今日的な課題なのだと思う。空気を読まぬ発言を大切に受けとめていただき恐縮する。夜は夜で長く、場と人への信頼こそが人を開かせ、人に多くを語らせるのだと諒解する。
 法友のS氏からは、茨城県立歴史館で開催されていた特別展「親鸞:茨城滞在20年の奇跡」の図録を譲っていただいた。ゆっくりと読んでみたい。