欠けては満ちて

 高尾で机を並べさせていただいている先生にご招待いただき、がらにもなくチェーホフなぞを見に渋谷まで。NHKホール隣の「みんなの広場 ふれあいホール」で、華のん企画の「チェーホフ短編集」。チェーホフの短編をマイケル=フレインが翻案・戯曲化したものだそうで、日本語訳は小田島恒志、演出は山崎清介。6つの短編がみごとにつながれて、なんだかマジックのよう。劇評を書く勇気はないが、とにかくおもしろかった。
 ホールに入る前、腰をおろしてぼんやりしていたら、真っ正面にお月さまが。うっすらとした雲のスクリーンの向こうに見えるその姿はまんまる。帰宅して、畏友のブログで満月であったことを知った。